直径11.5×6cm・340ml
飯碗以外はちょっぴり厚めのじょうぶな磁器のうつわです。きめ細やかにいろいろな寸法を用意した「皿」、いろいろなサイズと用途の「鉢・丼」。お茶碗・茶器など32種がそろいました。すべてが同じ「千段と渕の錆」で統一されています。真っ白な器ながらとてもすてきな表情を持ち料理が映える器です。
内外に彫られた千段(生地を回転させながら上から下に線彫りを施します、本数が多いという意味で千段という呼び方をします。)は、一つ一つ一本一本を金具を使い手作業で処理しています。整然と、またところによってはまばらだったり強弱があったりと、それぞれに趣があります。
ちなみに「白磁の器」(無印良品)はこの白磁千段の弟分にあたります。こちらは手で彫ることが出来ずに金属の型に千段が仕込んであります。その金属に千段を仕込む際にも森正洋自身が工場へ出かけ、音楽のたとえ話をしながら細かな指示を繰り返していました。「白磁の器」(無印良品)の、ゆのみやボールやお皿は内側に千段が入り、お茶わんは外側に千段が入っています。対して、兄貴分の「白磁千段」シリーズの商品(急須・土瓶・お茶わんを除いて)には手で施した千段が内外に入っています。